Ⅰヨハネ2:27, 27節のノート5, 6
「あなたがたの中には彼から受けた油塗りが住んでいるので、あなたがたは、だれにも教えてもらう必要はありません。彼の油塗りが、すべての事をあなたがたに教えます。この油塗りは真実であって、偽りではないのですから、油塗りがあなたがたに教えたように、彼の中に住んでいなさい」。
すべての事をあなたがたに「教え」るとは、言葉による外側の教えではなく、油塗りによる内なる霊的知覚を通しての内側の教えです。この油塗りによる教えは、神聖な三一の神聖な要素、すなわち油塗る調合された霊の要素を、わたしたちの内側に加えて、わたしたちの要素とします。それは、ある物に何度もペンキを塗るようなものです。そのペンキは色を示すだけでなく、何度も塗り重ねることによって、ペンキの要素が、塗装される物に加えられます。三一の神はこのように、わたしたちの内側の各部分すべてに浸透し、注入され、加えられるのです。それは、わたしたちの内なる人が、神聖な要素において神聖な命の中で成長するためです。
「住む」とは、ギリシャ語では(与えられた場所、状態、関係、期待の中に)とどまることを意味します。それゆえ、住む、滞在する、定住する。彼の中に住むとは、御子の中と御父の中に住むことです(Ⅰヨハネ二・二四)。これは主の中に滞在し、定住することです(ヨハネ十五・四―五)。それはまた、神聖な命の交わりの中に住み、神聖な光の中を歩くこと(Ⅰヨハネ一・二―三、六―七)、すなわち神聖な光の中に住むことです(二・十)。わたしたちは、すべてを含む油塗りの教えにしたがって、この住むことを実行すべきです。それは、神との交わり(一・三、六)が維持されるためです。
<抜粋>パンと魚