コロサイ1:15-16, 15節のノート1, 2, 16節のノート1, 4, 5
「御子は、見えない神のかたちであり、全被造物の中で最初に生まれた方です。なぜなら、万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も、主権も、支配も、権威も、すべて御子の中で創造されたからです。万物は彼によって、彼のために創造されたのです」。
神は目に見えません。ところが、神の愛する御子は、彼の栄光の輝き、彼の本質の明確なかたち(ヘブル一・三)であり、彼のかたちであって、神が何であられるかを表現します。ここのかたちは、物質の形ではなく、神であるすべての特質と美徳の表現です。
神としてのキリストは、創造主です。ところが、彼は人でもあって、創造された血と肉にあずかっておられます(ヘブル二・十四前半)。ですから、彼は被造物の一部分です。「全被造物の中で最初に生まれた方」は、キリストが全被造物の中で、卓越していることを言います。
ここの「御子の中で」は、キリストのパースンの力の中で、を意味します。万物は、キリストが何であられるかの力の中で創造されました。全被造物は、キリストの内在する力の特徴を帯びています。
「彼によって」は、キリストが主動的な手段であり、それを通して、万物の創造が順次、完成されていったことを示します。
「彼のために」は、彼へととも訳されます。これは、キリストが全被造物の帰すべき方であることを示します。万物が創造されたのは、彼へと帰せられ、彼の所有となるためでした。「中で」、「によって」、「のために」は、創造が主観的にキリストと関係があることを示します。被造物は、彼の中で、彼によって、彼のために造られました。
<抜粋>パンと魚