啓示録1:13, 13節のノート2, 4
「その燭台の間に、人の子のような方が、足まで垂れた衣を着て、胸に金の帯を締めておられた」。
ここでキリストは、彼の衣が示しているように、大祭司として描かれているだけでなく、また人の子のような方として啓示されています。彼は神性と人性の両方です。わたしたちの大祭司として、彼は人性の中で、諸召会を顧みておられます。人の子としてのキリストは、贖いの達成のためだけでなく、召会生活のためでもあります。なぜなら、召会は人で構成されているからです。
旧約の祭司たちは、務めのために、腰に帯を締めていました(出二八・四)。ダニエル書第十章五節で、キリストも腰に金の帯を締めておられました。しかしここで、わたしたちの大祭司であるキリストは、胸に帯を締めておられます。胸は愛を象徴します。腰に帯を締めるのは、働きのために強められることですが、胸に帯を締めるのは、愛の顧みを象徴します。諸召会を生み出すことでのキリストのみわざは達成されました。今や彼は働きのために、腰に帯を締める必要はありません。彼が今、諸召会の間で行なっておられるのは、愛の中で彼らを顧みることです。このことで、彼は金の帯を胸に締める必要があります。金の帯は神聖な力を象徴します。キリストは彼の人性の中で、また彼の神聖な力をもって、諸召会の中を動いて、彼らを顧みておられます。
<抜粋>パンと魚