11月30日 日ごとのパン

dailyfood01 日ごとのパン

マタイ16:16-19, 16節のノート1, 18節のノート3, 6, 19節のノート1, 3, 4

「シモン・ペテロが答えて言った、『あなたはキリスト、生ける神の子です』。すると、イエスは答えて言われた、『バルヨナ・シモン、あなたは幸いである。あなたにこのことを啓示したのは血肉ではなく、天におられるわたしの父である。そこでわたしもあなたに言う。あなたはペテロである。わたしはこの岩の上に、わたしの召会を建てる。ハデスの門も、それに勝つことはない。わたしはあなたに天の王国のかぎを与える。あなたが地上で縛るものはすべて、天で縛られていたものであり、あなたが地上で解くものはすべて、天で解かれていたものである』」。

「キリスト」は、神の油塗られた方のことで、主の委託を言っていますが、「生ける神の子」は、三一の神の第二としての彼のパースンのことを言っています。彼の委託は、十字架、復活、昇天、再来を通して、神の永遠の目的を達成することです。彼のパースンは、御父を具体的に表現し、その霊において完成され、三一の神を完全に表現します。
「この岩」はキリストだけでなく、ペテロが御父から受けた、キリストに関する啓示のことも言っています。召会はキリストの上に、またキリストに関するこの啓示の上に建てられます。
「ハデスの門」は、サタンの権威、あるいは暗やみの力(コロサイ一・十三、使徒二六・十八)のことを言っています。キリストは、ご自身についてのこの啓示の岩の上に、またペテロのように造り変えられた人を石として、真の召会を建造しておられます。このような召会に、ハデスの門は打ち勝つことができません。この主の言葉は、サタンの暗やみの力が、召会を攻撃することも示しています。ですから、サタンの力、すなわちサタンの王国と、召会、すなわち神の王国との間には、霊的戦いがあるのです。
歴史的に見れば、かぎは二つでした。ペテロはその一つのかぎを使って、ペンテコステの日にユダヤ人信者たちが天の王国に入る門を開きました(使徒二・三八―四二)。また彼はもう一つのかぎを使って、コルネリオの家で、異邦人信者たちが天の王国に入る門を開きました(十・三四―四八)。
マタイによる福音書は、天の王国に関する書であり、天の王国は権威の事柄です。この書で啓示されている召会は、王国とその統治を代表します。ですから、縛ることと解くことの権威は、ここで召会の使徒ペテロに与えられただけでなく、召会そのものにも与えられているのです(十八・十七―十八)。
召会の人たちが地上で縛ったり解いたりすることは何であれ、すでに天で縛られたり解かれたりしています。わたしたちは、天ですでに縛られたり解かれたりしているものを、地上で縛ったり解いたりすることができるだけです。

 

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