ピリピ1:9-11, 9節のノート1, 2, 11節のノート1
「ですから、わたしはこう祈ります。あなたがたの愛が、全き知識とあらゆる識別力において、なお一層あふれ、あなたがたが、真にすぐれた事柄を識別することができ、純粋で非難されるところのない者となって、キリストの日に至り、イエス・キリストを通して来る義の実で満たされて、神の栄光と賛美となるように」。
ピリピの信者たちは、多くの愛を持っていました。しかし彼らの愛は、愚かにではなく全き知識をもって、無知にではなくあらゆる識別力をもって、なお一層あふれる必要がありました。それは、彼らが、真にすぐれたものを識別することができるためです。
「識別力」とは、鋭敏な知覚、道徳的判別です。ユダヤ教信者たちの宣べ伝えによって、何人かのピリピ人は、神のエコノミーからそらされてしまいました。パウロの願いは、彼らが愚かにユダヤ教信者たちを愛するのではなく、全き知識と鋭敏な知覚から来るあふれる愛をもって、冷静に愛することです。
「義の実」は、信者が神と人の前で義なる立場に立ち、義の要素によって正常な生活を生きたことの生ける産物です。それは、信者たちの生まれながらの人によって、その誇りのために生きる生活ではなく、信者たちの命であるイエス・キリストを通して、彼らが神の栄光と賛美のために生きる生活です。
＜抜粋＞パンと魚
