へブル3:1-3, 1節のノート4, 3節のノート2
「こういうわけで、聖なる兄弟たち、天の召しにあずかっている者たちよ、わたしたちの告白する使徒また大祭司イエスのことを、よくよく考えなさい。彼は、モーセが神の家全体において忠信であったように、ご自分を立てた方に対して忠信でした。家を建てた方が、その家よりも尊ばれるように、彼はモーセにまさって栄光に値するものとされました」。
「使徒」は、神から、また神と共に、わたしたちに遣わされた方です(ヨハネ六・四六、八・十六、二九)。大祭司は、わたしたちから神に、またわたしたちを伴って、神に戻られた方です(エペソ二・六)。キリストは使徒として、神と共にわたしたちの所にやって来て、わたしたちに神を分け与えられました。それは、わたしたちが彼の神聖な命、性質、豊満にあずかるためです。キリストは大祭司として、わたしたちを伴って神に行き、わたしたちを神にささげられました。それは、わたしたちとわたしたちの状況すべてが、彼によって完全に顧みられるためです。キリストは使徒として、神から来て神の家に仕えたモーセによって予表されています(ヘブル三・二―六)。キリストは大祭司として、イスラエルの家と彼らの状況を伴って神に行ったアロンによって予表されています(四・十四―七・二八)。
モーセの人の性質は、神の建造に適していましたが、彼は、建造する者に適する神の性質を持っていませんでした。その反対に、キリストは彼の人性において、神の建造のための良い材料です。また彼の神性において、彼は建造する方です。
<抜粋>パンと魚