ヨハネ12:31-32, 31節のノート1, 32節のノート1
「今は、この世が裁きを受ける時である。今、この世の支配者は追い出される。わたしは、地から上げられるなら、すべての人をわたし自身に引き寄せよう」。
主は人の子として（ヨハネ十二・二三）、蛇の形で（三・十四）、すなわち罪の肉の様で（ローマ八・三）、十字架上に上げられました。年を経た蛇であるサタン（啓十二・九、二〇・二）、この世の支配者は、人の肉の中に自分自身を注入しました。主は罪の肉の様で、十字架上で死ぬことによって、人の肉の中にいるサタンを滅ぼされました（ヘブル二・十四）。このようにサタンを裁くことによって（ヨハネ十六・十一）、主はこの世も裁かれました。この世はサタンにすがっています。ですから、主が上げられたことは、この世を裁き、その支配者、サタンを追い出したのです。
主の死は一面で、ヨハネによる福音書第十二章二四節に啓示されたように、地に落ちることでした。別の面で、それは木の上に上げられることでした（Ⅰペテロ二・二四）。地に落ちることは、多くの実を生み出すためであり、木の上に上げられることは、すべての人を彼ご自身に引き寄せるためでした。彼が地に落ちて生み出された多くの穀粒は、彼が木に上げられて引き寄せられた「すべての人」です。
＜抜粋＞パンと魚
