Ⅱペテロ3:13, 13節のノート2, 3
「しかし、わたしたちは彼の約束にしたがって、義が住む、新しい天と新しい地を待ち望んでいます」。
新しい天と新しい地は、古い天と古い地が、神の裁きの燃える火を通して新しくされ、造り変えられたものです。それは新しい人が、古い人が新しくされ、造り変えられたものであるのと同じです(コロサイ三・九―十、Ⅱコリント三・十八)。
神が旧創造のすべての被造物に対して行なわれる行政上の裁きは、義を主要な要素としています。ですから、神の行政に関するこれら二つの手紙の中で、この事が繰り返し強調されるのです(Ⅰペテロ二・二三―二四、三・十二、十四、四・十八、Ⅱペテロ一・一、二・五、七―八、二一、三・十三)。ヨハネの文書に見られる主要な事は、神の命の中で表現された神の愛です。パウロの文書では、神のエコノミーの中で分け与えられた神の恵みです。ペテロの文書では、神の行政の中で維持された神の義です。神の命、エコノミー、行政は、三人の使徒たちの務めの基本的な構造です。命は愛からです。エコノミーは恵みを通してです。行政は義に基づいています。この義は新しい天と新しい地に住み、そして神の新しい宇宙全体にあまねく浸透し、それを神の義の秩序の下に絶対的に維持します。ですから、そこでは裁きの必要は全くなくなるでしょう。
<抜粋>パンと魚