へブル2:11-13, 11節のノート1, 2, 12節のノート3
「聖別する方と、聖別されつつある者たちは、すべてひとりの方から出ているのであり、それゆえに主は、彼らを兄弟と呼ぶことを恥とされないで、『わたしはあなたの御名をわたしの兄弟たちに言い表し、召会のただ中で、わたしは賛美の歌をあなたに歌います』と言われるのです。さらにまた言われます、『わたしは彼に信頼する』。さらにまた言われます、『見よ、わたしと、神がわたしに与えられた子供たちを』」。
「聖別する方」は、神の長子であるキリストであり、「聖別されつつある者たち」は、キリストを信じる者、神の多くの子たちです。長子も神の多くの子たちも、復活の中で同じ父なる神から生まれ(使徒十三・三三、Ⅰペテロ一・三)、同じ神聖な命と性質を持っています。ですから、彼は彼らを兄弟と呼ぶことを恥とされません。聖別する者と聖別されつつある者たちは、みな一つの源、一人の父から出ています。
「召会のただ中で、わたしは賛美の歌をあなたに歌います」は、長子が召会の集会において、父の多くの子たちの内側で父に賛美しておられることです。わたしたち、神の多くの子たちが召会として集会し、父を賛美する時、長子はわたしたちが賛美している中で賛美されます。彼は、わたしたちの外側で単独に賛美するのではなく、わたしたちの内側でわたしたちの賛美を通して、わたしたちと共に賛美されます。彼は、わたしたちが歌っている中で、父に向かって賛美の歌を歌われます。もしわたしたちが歌わないなら、どうして彼は歌うことができるでしょうか? わたしたちが父に向かって歌えば歌うほど、ますます内側での彼の臨在、彼の動き、彼の油塗り、彼の命の分け与えを享受します。こうして、わたしたちは彼の中で成長し、そして何にもまして、彼の栄光化へともたらされるでしょう。
<抜粋>パンと魚